このたび開催中の「朝鮮古陶磁の精華」展では、試みとして一部の展示作品に花を生けてご覧いただいております。
嵯峨御流・中村のぶ甫社中のご協力を得て、たとえば青磁の肌が水を湛えてうるおう様子、思わぬ組み合わせの異国の花などが興をそそります。
そして今朝は床の間の茶花を新しく生け替えていただきました。
藤袴、野紺菊、天人草、薄、吊花(フジバカマ、ノコンギク、テンニンソウ、ススキ、ツリバナ)といった、秋の可憐な花々が古陶磁に彩りを添えてくれます。
また先日の17日には島津法樹さんを講師にお招きして作品解説会を行い、70名のご参加をいただきました。井戸茶碗や蕎麦茶碗にはじまって、高麗・李朝のやきものの見所と魅力をたっぷりお話しいただきました。
次回は11月7日に当館学芸員による解説会もありますので、ぜひご来場ください。
(お)